アラフォー空き家再生計画

レトロな昭和建築をモダンに蘇らせる、職人気分の工房日誌

耐震補強工事の必須アイテム!垂木を使った補強方法を徹底解説

垂木を使った補強方法

今回は耐震補強工事で活躍する「垂木(たるき)」についてお話しします。

日本は地震大国と言われるほど、大小さまざまな地震が発生します。特に築年数が経った建物では、十分な補強がされていないことも多く、いざという時に備えて耐震性を高める工事はとても重要です。今回の現場でも、天井部分に強度不足の懸念があり、垂木を使って補強を施しました。

この記事では、実際に行った垂木を使った補強作業の手順や注意点、そして耐震補強の必要性について詳しく解説していきます。


そもそも「垂木」とは?

「垂木」とは、屋根や天井を支えるために使用する細長い木材のことを指します。特に天井裏での補強工事では欠かせない材料です。建物の骨組みを強化し、荷重を分散させる役割を果たすため、耐震補強には最適な素材です。

垂木には以下のような種類があります。

  • 杉材垂木:軽くて加工しやすい。コストも低め。
  • 檜材垂木:耐久性が高く、湿気にも強い。
  • 集成材垂木:強度が均一で寸法も正確。長期間の使用に適している。

今回の現場では、耐久性と加工性のバランスが取れた杉材垂木を使用しました。


垂木を使った耐震補強の流れ

① 現場調査と補強箇所の確認

まずは現場の状態を確認します。特に天井裏は目視しにくいため、慎重に点検を行います。

【確認ポイント】

  • 既存の垂木の有無と状態
  • 天井材の劣化具合
  • 施工スペースの広さ

この現場では、既存の垂木が不足し、天井材が薄くなっていることがわかりました。

② 必要な材料と道具の準備

補強工事に必要な材料と道具を準備します。

【使用した材料】

  • 杉材垂木(断面寸法:45mm×45mm)
  • 木工用ビス(75mm)
  • L字金具(補強用)
  • 木工用接着剤(強度補強)

【使用した道具】

  • 電動インパクトドライバー
  • 丸ノコ(垂木のカット用)
  • 墨つぼ(直線のガイドラインを引く)
  • 水平器(水平確認)

③ 垂木の取り付け

実際の作業では、強度を均一にするため、450mm間隔で垂木を設置しました。

【取り付け手順】

  1. 墨つぼで垂木を取り付ける位置にラインを引く。
  2. 杉材垂木を丸ノコで必要な長さにカット。
  3. インパクトドライバーを使い、ビスでしっかりと固定。
  4. L字金具を追加し、接合部の補強を実施。
  5. 最後に水平器で確認し、歪みがないことを確認。

作業を進めるうちに、垂木のカットに慣れてリズムよく進めることができました。最初は不慣れだったインパクトドライバーも、今では頼れる相棒です。

④ 仕上げと確認

取り付けが終わったら、全体の強度を確認します。

  • 目視でビスの締め付け確認
  • 手で押してたわみがないか確認
  • L字金具の取り付け状態チェック

この工程をしっかり行うことで、地震時の揺れに強い構造に仕上げることができました。


垂木補強のメリット

垂木を使った補強には、以下のようなメリットがあります。

1. 耐震性の向上

天井裏の補強によって、揺れが分散され建物全体の耐震性が向上します。これにより、地震時の崩壊リスクを大幅に軽減できます。

2. コストパフォーマンスが良い

垂木自体は比較的安価で手に入りやすいため、低コストで耐震補強を実現できます。

3. DIYでも対応可能

基本的な工具があれば、DIYでの補強も可能です。今回の作業でも、特別な機材は使用していません。


まとめ:地震対策には垂木補強が効果的!

今回の工事で、垂木を使った補強作業の重要性を改めて実感しました。見えない部分だからこそ、しっかりと手を加えることが建物の寿命を延ばすポイントです。

もしご自宅の耐震性が気になる方は、天井裏の補強を検討してみてはいかがでしょうか?

昔から「地震・雷・火事・山根」が怖いなんて言いますが、備えあれば憂いなし。しっかり補強して、安全・安心な暮らしを目指しましょう!

やぁまぁねぇ?!(アンガールズ田中風)

 

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