アラフォー空き家再生計画

レトロな昭和建築をモダンに蘇らせる、職人気分の工房日誌

天井は部屋の顔!クロス貼りと廻り縁取り付けレポート

最終工程 天井の壁紙張り

天井の壁紙貼り作業をレポート!完成までの流れと職人技の裏側

こんにちは!今日は、天井の壁紙貼り作業をしました。前回の工程で古くなった天井ボードをすべて撤去し、新しい石膏ボードを取り付けたところまで完了していたので、今回はいよいよ仕上げ段階。壁紙の貼り付けと、天井の廻り縁(まわりぶち)の取り付けです。

作業をサポートしながら学んだことや、職人さんのテクニックに驚かされたポイントなどを交えつつ、詳しくご紹介します!


■ 天井の壁紙貼りはなぜ難しい?

天井への壁紙貼りは、内装作業の中でも高難易度な工程の一つとされています。

理由は?

  1. 常に上を見上げた状態での作業になるため、首・肩・腕への負担が大きい。

  2. 重力との戦い。壁紙が自重で垂れてきたり、貼り直しのタイミングが難しい。

  3. 足場や三脚に乗っての作業になるため、動線確保や安全管理も重要。

今回の職人チームは、まるで舞台の演者のように動きが連携しており、感心しきりでした。


■ 作業の流れと使用道具

【1】天井下地のチェック

石膏ボードのビス打ち忘れや不陸(段差)がないかを最終チェック。細かいパテ補修も再確認してから作業スタート。

【2】壁紙のカットと糊付け

  • 使用機械:自動糊付機

  • 糊:でん粉系水性糊(天井用は粘度高め)

  • カットサイズ:貼る面積+余裕分(10cm)

カットした壁紙は、折りたたんでカンガルーママ(保湿袋)に入れて乾燥防止。これがポイントです。

【3】貼り付け作業

  1. 作業者2人で三脚の上に立ち、片方が壁紙を支え、もう片方が貼る

  2. 上から下へ空気を抜きながら、撫でブラシとクロスヘラで慎重に。

  3. 貼り終えた後にジョイント部分や角を丁寧にローラー仕上げ。

「天井は一発勝負だぞ」という言葉に緊張感が走ります。

【4】廻り縁(まわりぶち)の取り付け

最後は仕上げの一手。壁と天井の見切り部分に廻り縁を取り付けることで、空間にメリハリと高級感が生まれます。

使用材料は:

  • 発泡スチロール製モール材(軽量で加工しやすい)

  • ボンドとピンタッカーで仮固定

  • 角部分は45度カットで合わせ、シーラーで継ぎ目を処理

美しく仕上げるには、「下地・貼り・仕上げ」の三拍子が揃ってこそだと実感しました。


■ 僕はサポート担当。でも学びは多かった!

今回の作業では、僕はサポート役として道具の準備やボードの持ち運びなどを担当していました。

天井に壁紙を貼る工程そのものにはまだ挑戦できませんでしたが、そばで見ていて得た学びは数え切れません。

  • 職人さん同士の声かけ・息合わせの大切さ

  • 壁紙を無理に引っ張らない力加減の妙

  • 廻り縁のカット角度や接着剤の使い方など、道具の選び方と使い方の知恵

「まだ天井知らずの初心者だけど、いつか自分の手でここまで仕上げたい」——そんな目標が新たに芽生えました。


■ まとめ:天井は空間の“顔”。だからこそ丁寧に

今回の作業を通して改めて感じたのは、 「天井こそ空間全体の雰囲気を決める重要なパーツ」ということ。

  • 光が当たることで壁紙の質感が際立つ

  • 廻り縁で部屋の輪郭が引き締まる

  • 作業は難しいけど、完成後の美しさは格別

次回は、自分でも実際に天井を貼れるように練習したいと思います。

「天井知らず」にはまだ程遠いけど、少しずつ近づいていきたいです。

ぴえーん。でも前向き。

 

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