アラフォー空き家再生計画

レトロな昭和建築をモダンに蘇らせる、職人気分の工房日誌

月に一度の職人ミーティング研修会

月に一度の職人ミーティング研修会


今回の研修内容は以下の3つです。

1. 養生のやり方と実践
2. 全体ミーティング
3. クッションフロアの張替え実践

1. 養生のやり方と実践

まず最初に行ったのは養生作業の実践です。未経験者から順に養生を行い、仕上がりを見て良かった点や改善すべき点について意見を出し合いました。

僕も最初に養生をやってみましたが、結果は40点。養生シートがしっかり張れていなかったり、隅々までマスキングテープが貼れていなかったりと、減点ポイントがたくさんありました。

特に、床と壁の境目部分の処理が甘く、塗装や作業中に傷がつくリスクが高いと指摘を受けました。細かい部分まで気を配ることが職人としての基本であり、養生の精度ひとつで作業効率や仕上がりの美しさが大きく変わるということを改めて実感しました。

養生のポイント

- 隙間を作らない:塗料やホコリが入らないように、角までしっかり貼る
- 固定をしっかりと:シートがズレないよう、強度を意識する
- 剥がしやすくする工夫:作業後にスムーズに剥がせるよう、端を折り返す

モハメドさん曰く、「養生は仕上がりの80%を決める」とのこと。どれだけ施工技術が高くても、養生が甘ければ台無しになるため、慎重に行うことが求められます。

2. 全体ミーティング

養生実践の後は、全体ミーティングが行われました。

今回の議題は「職人としての心得」と「現場でのトラブル対応」についてでした。

モハメドさんからは、「どんな仕事でもお客様の目線を忘れないことが大切」という言葉がありました。例えば、作業スピードを優先して雑に作業すると、後々のクレームや手直しに繋がる可能性が高くなります。特にリフォーム工事では、お客様が毎日使う空間を扱うため、仕上がりの質が直接生活に影響を与えます。

印象に残った話

ジョージさんから、実際にあったクレーム対応の話がありました。

ある現場で、養生が甘かったために塗料が床に付着し、大きなトラブルになったことがあるそうです。対応としては、すぐに責任を認めて謝罪し、追加の清掃作業を無償で行ったとのこと。

「ミスをゼロにすることは難しいけれど、誠実に対応することで信頼は取り戻せる」と話していたのが印象的でした。

3. クッションフロアの張替え実践

最後に行ったのは、クッションフロアの張替え実践。

クッションフロアは、住宅や店舗でよく使われる床材で、耐水性があり手入れがしやすいため人気があります。今回は、既存のフロアを剥がし、新しいクッションフロアを張る作業を行いました。

作業の手順

1. 古い床材の撤去:専用の工具を使い、丁寧に剥がす
2. 下地処理:凹凸をなくし、接着を均一にするためにパテで補修
3. カットと貼り付け:寸法を測り、正確にカットしたクッションフロアを貼る
4. 仕上げ:ローラーで圧着し、余分な部分をトリミング

ここでもやはり養生が大切で、壁際や家具を汚さないようしっかりと保護を行いました。

失敗から学んだこと

僕が特に苦労したのは、クッションフロアのカット精度です。わずか数ミリのズレでも見栄えが悪くなるため、何度も測り直し、慎重に作業しました。

また、接着剤の塗布量にも注意が必要で、少なすぎると剥がれやすくなり、多すぎると仕上がりにムラができることを学びました。

研修を終えて

今回の職人ミーティングを通じて、改めて基礎作業の重要性を痛感しました。

養生ひとつをとっても、ただ作業するだけではなく、「どうすればお客様に喜ばれるか」を考え、丁寧に行うことが大切だと感じました。

また、トラブルが起きたときの対応力も職人にとって重要なスキルです。施工の技術を磨くだけでなく、人としての誠実さを忘れずに、これからも成長していきたいと思います。

それにしても、養生は「ようじょうぶ(養生+丈夫)」にねってか!

これからも現場での学びやエピソードをお届けしていきますので、ぜひ引き続きチェックしてくださいね!

 

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